アトピー性皮膚炎の憎悪因子「黄色ブドウ球菌」


これまでアトピー性皮膚炎の増悪因子として多くの環境因子が考えられてきましたが、特にここ数年で黄色ブドウ球菌が問題となっています。

 

この菌はダニなどと同じようにいたるところにいる常在菌です。アトピー性皮膚炎患者の患部から黄色ブドウ球菌が多量に検出され、この菌の産生する毒素(エンテロトキシンなど)が抗原として細胞間情報伝達分子サイトカインを遊離させる事によりアトピー性皮膚炎の増悪因子として作用しているのではないかと見られるようになりました。

 

黄色ブドウ球菌は、ヒトや動物の皮膚に常在するブドウ球菌の一種でありヒトの様々な皮膚感染症や食中毒、髄膜炎、肺炎、敗血症など時には致死的となるような感染症を引き起こす病原菌です。

 

患部への黄色ブドウ球菌や二次感染菌に対する対策として通常、内、外用の両面から抗生物質が適用されます。しかし、適用中は有効でも中止すると再発し、また抗生物質の長期の使用は副作用のリスク、身体へのダメージも大きく外用の場合も含め感染菌の抗生物質に対する薬剤耐性などが懸念されます。特に抗生物質の使用頻度が高い我国の医療において問題とされるところです。

 

院内感染で問題化している抗生物質が効きにくいMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)などもこの菌が多剤耐性を獲得したものであり抗生物質乱用が原因で出現したものです。

 

また、その他の殺菌剤としての消毒薬や消炎剤としてのステロイドなどホルモン系薬剤の強い副作用などを考えますとこうしたアトピー性皮膚炎に対する治療方法は躊躇せざるを得ません。

 

 

 
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