食品事情が危ない。

内臓疾患について

原因はどこからくるのでしょうか?

1つは食品に注目すべきでしょう。

加工食品や食品添加物の影響と推測されます。

また中国産の食肉などはブロイラーの養鶏場で成長促進や病気予防のために成長ホルモン剤や抗生物質が過剰投与されている。

生後約40日で2700gにまで成長しその鶏の心臓は人間の親指程度で体重が大きいために不健康な状態で出荷される。低コストで高収入が見込めるために、高い利益を追求するため鶏の突然死を防ぐために禁じ手を使うようになった。

毎日、1日に2回抗生物質をえさに混ぜて投与しているが、耐性が出るのを防ぐために18種類の抗生物質の種類を常に変更して与えているとのだという。

不自然な育成法について行けずに死ぬ鶏も多く、「鶏に近づいたハエが毒死した」との報道もある。出荷された鶏肉から基準を上回る抗生物質が検出された例もあるのだという。

 

日本でもブロイラーの養鶏には抗生物質が使われるが、食肉へ残留しないように出荷7日前以降の投与は禁じられている。

中国でも日本同様の規制があるものの、養鶏家によると投与をやめると出荷前に鶏が死んでしまうため、出荷の3日~1日前まで薬を投与しているのだという。

餌の投与記録を改ざんし、抗生物質の残留などの検査なしで出荷していたという。

 

すぐに影響が出れば良いが、食べているときに違和感が無ければ当然皆、口にしてしまうでしょう。

それが肝臓や腎臓ほかの臓器に蓄積していけば機能不全は逃れられないでしょう。

利益を追求し続ければ、まともな製法や育て方を無視して法を上手くのがれ出荷まで、できてしまえば後は何が原因で疾患になったかは特定できませんからね。

これは氷山の一角ですし、激安居酒屋などや外食産業は危ないですね。

しっかりとした飼育方法ですとそれなりにコストがかかるので、安く提供するのは難しいからです。

週刊誌で取材されていた30件の有名なお店全てが仕入先や加工先ノーコメントでした。

注意が必要です。

味を濃くしてお酒が入れば余計にわかりませんからね。

しょっちゅう利用する人は気をつけてくださいね!

安く提供してくれるのは助かりますが、まともなものを出してほしいものです。

たちが悪いのがすぐに症状は現れずに、月日が流れてじわじわとそのダメージが現れます。

呼吸器系

臓器は機能ごとに「消化器系」「循環器系」「呼吸器系」「泌尿器系」「生殖器系」「内分泌器系」 「感覚器系」「神経系」「運動器系(骨、関節、靭帯、筋肉)」に分類されています。

呼吸器系とは外呼吸を行うための器官系をいい、これには鼻から気管支までの空気の出入りと発声に関する気道と、空気と血液との間のガス交換の場である肺とがある。

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声帯…喉頭腔の真中ごろの両側壁に声帯ヒダ(声帯)があり、左右の声帯ヒダの間を声門裂といいます。声帯ヒダと声門裂を合わせたものが声門。声門を調節し声帯を振動させて、いろいろの声を出します。

気管および気管支…気管は喉頭に続き、左右の気管支に分かれるまでの約10cmの細長い管。気管支は肺門より肺に入り、樹枝状に分岐し肺胞となる。気管支には左右差があり、右気管支は左気管支に比べて、短く、太く、分岐より肺門に至る傾斜が急で、飲み込まれた異物は、右気管支に行くことが多い。

 

気管支と肺胞

気管支は、より細い気道(細気管支)へと、次々と枝分かれし、細気管支は最も細い気道で、直径は0.5ミリメートルしかありません。気道全体は、おおまかにみると木を逆さまにした形に似ていて呼吸器系の中で、気道部分を「気管支の樹」と呼ぶこともある。

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また、気道は弾力性に富んだ、線維性の結合組織である軟骨によって筒状に保たれて気道を取り巻く筒状の筋肉は、伸びたり縮んだりできるので、気道内部の広さが変えられます。
細気管支の先端には、数千もの小さな空気の袋(肺胞)があり 肺を構成する6億という肺胞の総表面積は、60~100平方メートルにもなる。肺胞の壁の内部は、細い血管(毛細血管)が密集した網状の組織になっていて空気と毛細血管の間の壁が非常に薄いため、酸素は肺胞内から血液中へ、また二酸化炭素は血液中から肺胞内へと移動できる。

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肺の構造

肺は、心臓をはさんで左右に1個ずつあり、心臓がやや左に片寄っているため左肺は右肺より小さくなっている。肺の内側面中央は肺門といい、気管支、肺動脈、肺静脈、気管支動静脈、リンパ管、神経などが出入りしている。

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肺は、右が上葉、中葉、下葉の3つに、左は上葉、下葉の2つに分かれていて肺葉は多角形小葉の集まりからなり、その中を葉気管支が枝に分かれ、一定の肺区域に広がり、さらに分岐し肺胞となる。

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胸膜は肺を直接包み、肺門部で折れ返り、胸腔内壁に密着する2枚の漿膜で、この2枚の膜の間に少量の漿液を分泌し、肺の拡張・収縮による肺と胸壁との摩擦を防ぐ。

左右の肺にはさまれた胸腔の正中部を縦隔といい、心臓、胸腺、気管、気管支、食道、大動脈、大静脈、胸管、神経などの器官が存在。

肺のはたらきと肺動脈・肺静脈

肺のはたらきは呼吸に関連していて鼻から始まった空気の通り道、気道が左右の気管支に分かれ、それぞれ左右の肺に入ってくる。

肺門から肺の内部に入った気管支はどんどん枝分かれして細くなり、最終的には肺胞となる。

肺胞の周りには毛細血管が網の目のように取り巻いており、呼吸によって取り入れた肺胞内の空気から、酸素を血液中に取り入れ、血液中の二酸化炭素は肺胞内に押し出し、”ガス交換”が行われます

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肺門には、気管支、肺動脈、肺静脈が出入りしていて肺動脈とは心臓から出て肺門から肺に向かって血液を流す血管で、肺静脈は肺から出る血液を心臓にもどす血管。

肺動脈と肺静脈とは、その管の中を通る血液の性状が異なっていて、心臓にもどる血管、肺静脈中を流れるのは肺胞から酸素をもらったきれいな血液で、二酸化炭素を肺胞に出してしまう前の汚れた血液が流れているのは、心臓から肺に向かい、肺内に入ってきている肺動脈ということになる。

呼吸

呼吸運動は、吸息と呼息の運動で肺胞内の換気を行う行為で、吸息は外肋間筋や横隔膜の収縮により、胸腔を拡大して行われ、呼息は、内肋間筋の収縮、横隔膜の弛緩により、胸腔を縮小して行われる。

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胸式呼吸…主に肋間筋のはたらきによる。

腹式呼吸…主に横隔膜のはたらきによる。

胸腹式呼吸…胸式呼吸と腹式呼吸を併用した呼吸型。普通はこの型で呼吸する。

呼吸数…健康な成人では、普通15~17回/分で、睡眠時には少なく、運動時には増加します。安静時に1回の呼吸で出入りする空気の量を1回換気量といい、500ml。

肺活量…最大に息を吸い、ついで最大に息を吐いたときの呼吸量をいい、成人男性では3000~4000ml、女性で2000~3000ml。そのうち右肺は約55%、左肺は約45%を占める。

 

参考文献 JMP 日本医療企画

Qlife家庭の医学より引用

 

 

循環器系 リンパについて

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脊椎動物には、体全体に網の目のように張り巡らされているネットワークような「リンパ管」があります。そのリンパ管の中を流れているのが「リンパ液」。リンパ液というのは、リンパ管に流れ込んだ組織液のことで、血液中の血漿に由来する無色透明の液体で、ただし、血漿と比べてたんぱく質の量が少なくなっています。また、白血球の一種であるリンパ球が含まれている。

リンパ節(リンパ腺)とは、リンパ管の中継点のようなところで、約800箇所もあるといわれる。

主なリンパ節

・後頭リンパ節:後頭部の皮下にあるリンパ節。後頭部、頸部のリンパの集合場所。
・耳介後リンパ節:胸鎖乳突筋上部表面にあるリンパ節。耳介後面、頭頂部のリンパの集合場所。
・耳下腺リンパ節:耳下腺の実質中もしくは被膜上にあるリンパ節。頭頂前部、耳介、外耳道、鼓膜、耳下腺のリンパの集合場所。
・顎下リンパ節:顎下腺付近にあるリンパ節。顔面部、口腔のリンパの集合場所。
・オトガイリンパ節:オトガイ下にあるリンパ節。舌尖、下唇、オトガイなどのリンパの集合場所。
・ウィルヒョウのリンパ節:左鎖骨上部にあるリンパ節。
・鎖骨下リンパ節:鎖骨の下の部分にあるリンパ節。
・腋窩リンパ節:腋窩にある20~30個のリンパ節群を指す。
・気管支肺リンパ節:肺内のリンパの総称。
・腸リンパ本幹:腹腔内のリンパの集合場所。
・鼠蹊部リンパ節:下肢の付け根の前面(鼠蹊部)に集まる数十個のリンパ節。

 

リンパ管、リンパ節の構造

 

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リンパ液、リンパ管、リンパ節の3つをリンパといい、リンパ系ともいう。

リンパ液は、血液のように心臓のポンプの働きで体内を流れるわけではなく、呼吸運動や骨格筋の収縮と弛緩によって流れ安静時には流れが遅く、運動時には筋肉が収縮と弛緩を繰り返すので早く流れます。リンパ液は、血液の2倍以上の量がありますが、血液と比べると、非常にゆっくりと流れている。

血管は、末梢も開放系ではないので、輪のようにつながって血液が流れています。一方、リンパ管は末梢が開放系なので、開放された毛細リンパ管へリンパ液が流れ込んでいます。リンパ液は、末梢の毛細リンパ管から、鎖骨の下にある鎖骨下静脈へと流れていきます。

右の上半身のリンパ液は、右リンパ本幹に集められます。左の上半身のリンパ液と、左右の下半身のリンパ液は、胸管という名前の太いリンパ管に集められます。右リンパ本幹と胸管は、鎖骨下静脈に合流。

リンパ管が静脈と合流した時点で、リンパ液も静脈血と一体になります。

リンパ液の流れは血液のような循環系ではなく、末梢の毛細リンパ管から始まり、最終ゴールは鎖骨下静脈になるという流れです。ほとんどのリンパ管には、同じ方向に流れるように、静脈にみられるような弁が備わっている。

リンパ管の種類

静脈と同じく浅・深の2種がある。

浅リンパ管は多数あり皮下静脈と同じ方向に走る。

深リンパ管は多くは血管に伴走し、分枝・結合・網状をなし血管をとりまく。

浅・深リンパ管には結合がある。

全身の浅・深リンパ管は最後に左右の2管に合する。

身体下半からのリンパは腸リンパ本幹と左右の腰リンパ本幹の3幹に集まる。この3幹は第二腰椎レベルの大動脈右で乳ビ槽を作り、ついで胸管を上行して左静脈角に開口する。

上肢のリンパ管のうち浅リンパ管は皮下リンパ管網より前腕・上腕に至り伸側のものは屈側に集まり腋窩リンパ節に入る。深リンパ管は血管に沿って上行し、腋窩リンパ節に入る。

 

心臓血管系とリンパ管静脈系

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リンパの3つの役割

 

 

大きく分けると3つの役割があります。「余分な液体の回収」と「排泄機能」と「免疫機能」。

血液の成分の一部は、毛細血管から組織液の中にしみ出し、戻りません。組織液の中にしみ出した余分な液体は、リンパ管を通して集められ、最後は鎖骨下静脈に流れ込んで、血液の中に回収されます。

リンパには、老廃物を回収する働きがあります。通常、老廃物は毛細血管を通じて静脈に取り込まれ、心臓まで戻ります。しかし、老廃物が静脈では回収しきれないときはリンパ管に流れ込み、リンパ液となる。また、リンパは、脂肪の運搬にもかかわっていてリンパ管は組織液に混ざっている傷ついた細胞、がん細胞、細菌やウイルスなどの異物も集めて運搬する。

リンパは、老廃物を運ぶ「下水道」のような役割を果たしている。

リンパには、感染に対する防衛機能、「免疫機能」。リンパ節は細菌やウイルスなどを退治し、健康な体を維持するために老廃物や細菌などを濾し取って、全身に回らないようにするフィルターのような機能があります。リンパ節は、生体内に侵入した細菌や有害物質を血液循環中に入れないための関所の役目を担っている。

リンパ液には、末梢ではリンパ球が少ないのですが、リンパ節を通るたびにリンパ球が増えていきます。リンパ球には細菌やウイルスの性質を記憶する働きがあるので、同じ病原菌が再び侵入しようとすると、生体防御のための抗体を産出する能力がある。リンパ球には寿命があるのですが、この記憶の働きは、新しくつくられるリンパ球に引き継がれ、傷ついた細胞を体から排除し、感染症やがんが広がるのを防ぐという重要な機能も果たしている。

カゼをひいたときに、リンパ節が腫れるのは、免疫機能が、ウイルスなどと闘っているからで、カゼをひくとリンパ節が腫れる場所にはいくつかあります。はっきりと自覚できる場所は首すじで首には皮下にリンパ節が多く集まっているので、腫れが出やすい場所ですが、カゼが治ると時間とともに腫れがひいていく。

次に出やすいのは足。足に疲労が蓄積すると、リンパ節の腫れを起こすことがよくある。

このようにリンパ節が腫れるのは、免疫力が低下しているサインで運動、ストレッチ、マッサージなどを行い、また生活習慣を根本的に改めるように。

足に限らず、「むくみ」は組織液が停滞している状態。リンパ液がたまっている、つまり老廃物(毒素)がたまっているということで、足を動かすことでリンパ液を還流させて、むくみを解消させましょう。

皮下リンパ系の構造

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参考文献 自律神経免疫療法の湯島清水坂クリニック

リンパ浮腫を理解するためにより引用

 

 

 

内臓の役割 心臓と脾臓

臓器は機能ごとに「消化器系」「循環器系」「呼吸器系」「泌尿器系」「生殖器系」「内分泌器系」 「感覚器系」「神経系」「運動器系(骨、関節、靭帯、筋肉)」に分類されています。

心臓について

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心臓の構造

心臓は左右の肺にはさまれ、心膜に包まれて横隔膜の上に存在。円錐形をしており、大きさはその人の握りこぶし大、重量は250~300g。

心臓の壁は心内膜、心筋層、心外膜の3層からなり、心臓の内部は右心房、右心室、左心房、左心室の4つの部屋に分けられていて全身へ血液を送る左心室の心筋層が一番厚くなっている。

心房から心室に移るところ、心室から動脈へ出るところには、血液の逆流を防ぐ弁膜があり、左心房と左心室の間の弁を僧帽弁という。

生きたポンプである心臓は、右心房、右心室、左心房、左心室からなる4つの部屋に分かれています。それぞれが一定のリズムで収縮と弛緩を繰り返し、全身に血液を送っています。健康な心臓が1日に送り出す血液量はドラム缶40本分にもなります。全身から戻ってきた静脈血は、上下大静脈から右心房に流れ込みます)右心房の血液は右心室から肺動脈を通って、肺で酸素を取り込んだ後、左右の肺から各2本ずつの肺静脈を経て左心房に入り、僧帽弁を通過して左心室に送られます。ここで血液は左心室の強い収縮力を受けて大動脈から全身に送り出されます。

電気信号

心臓は、規則正しいリズムをつくって絶えず収縮と拡張を繰り返します。リズムをつくっているのは、洞結節(どうけつせつ)と呼ばれる部分で、発電所のような役割をしている。

洞結節でつくられた電気信号は心房全体を収縮させて、房室結節(ぼうしつけっせつ)と呼ばれる中継点に入ります。そこから左心室、右心室に向かって電気が流れていくことで心室全体が収縮する。

冠状動脈(かんじょうどうみゃく)(冠動脈)と心筋

心臓自体を栄養する血管は、心臓の表面を取り巻くように走っており、冠状動脈(冠動脈)と呼ばれます。心臓が拡張する時に血流が流れ込んでいきます。

心臓は非常に酸素を多く必要とする臓器で、その不足は心臓のはたらきを大きく阻害。

心臓は心筋といわれる筋肉でできており、内側を裏打ちしているのが心内膜(しんないまく)、外側を包んでいるのが心外膜(しんがいまく)。

 

肺循環(小循環)・体循環(大循環)

●肺循環(小循環)

全身から戻ってきた炭酸ガスを多く含む静脈血は一度心臓に戻った後、肺で炭酸ガスから酸素に交換されます(ガス交換)。その後、酸素を多く含んだ動脈血が心臓から全身に送り出されます。肺循環(小循環)は心臓→肺動脈→肺→肺静脈→心臓の一連の流れ。1周する時間は約3〜4秒。

●体循環(大循環)

心臓のポンプ機能によって体内を循環する血液は、全身の各器官や細胞のすみずみに新鮮な酸素や栄養素を運び、さらに不要となった炭酸ガスや老廃物を受け取って、からだの外に排出するために絶え間なく流れています。体循環(大循環)は心臓→大動脈→動脈→毛細血管→静脈→大静脈→心臓の一連の流れ。1周する時間は約20秒です。

 循環器系のバックアップ(代償)機能と心不全
心臓のポンプ機能が低下すると交感神経系の興奮が起こりその結果、心拍数の増加と心収縮力の増強をもたらし、さらに末梢循環系に対しても動脈の収縮と静脈の伸展性低下というバックアップ反応を起こす。末梢動脈の収縮は腹部臓器や四肢などへの循環を制限し脳や心臓などへの循環を優先させるためのもので、末梢静脈の伸展性低下は末梢静脈に貯えられた血液を中心静脈に移動させ、心臓に戻る血液量を増加させて心拍出量を増加させるためのものです。
しかし、急激な心臓のポンプ機能低下が起こると、バックアップ機能が追いつかずに全身に十分な酸素を供給できなくなることがあり、これが急性心不全で低酸素血症の改善と心拍出量の確保が必要となる。
一方、慢性心不全とは心臓のポンプ機能低下が慢性化することで、心拍出量を保つためのバックアップ機能が過剰になってさまざまな障害を受けた状態をさす。
例えば、心拍出量を維持するためのバックアップ機能である循環血液量の増加や交感神経系の興奮による末梢血管の収縮が過剰になれば、心臓にかかる負担はますます大きくなり、心不全の症状も悪化することになる。
心臓のポンプ機能が低下する
●脳への血流量が減少すると

心臓から送り出された血液のうち、脳には全体の約15%(安静時)が流れ込みます。脳は、きわめて酸素不足に弱い組織ですから、血流量が減少すると意識や気力の低下、立ちくらみ、めまいが起こる。

●全身の細胞や組織に十分な血液が行き渡らなくなると

からだは心拍数の増加や心筋収縮力の増強によって血液循環を高めたり、呼吸を増やして大量の酸素を取り込むことで不足を補おうする。このようなからだの代償反応として起こるのがどうきや息切れ

●毛細血管に血行不良が起こると

全身の毛細血管では血液によって運ばれてきた酸素や栄養分と組織から出た老廃物や余分な水分の交換が行われています。血行が悪くなると余分な水分が組織にたまってむくみやすくなる。

●筋肉に血行不良が起こると

筋肉は、酸素を効率よく利用して運動します。十分な酸素が筋肉に供給されなければ、疲労物質がたまり、筋肉疲労や筋肉痛、あるいは全身倦怠感などが起こる。

脾臓
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脾臓は、にぎりこぶしほどの大きさをしたスポンジ状の軟らかい臓器。
脾臓は、白脾髄と赤脾髄という2種類の機能の異なる組織で構成。
白脾髄はB細胞、形質細胞を成熟させ、赤脾髄は血液をろ過することにより、古くなった赤血球を破壊し、赤血球中のヘモグロビンを分解し鉄を回収する働きをする。
赤脾髄には、細菌、真菌、ウイルスなどの微生物を処理するマクロファ-ジなどの食細胞も含まれており、血液中に含まれる細菌、真菌、ウイルスを除去します。 
脾臓の血液の流れ
心臓から脾臓へ血液を供給するのは脾動脈で、脾動脈によって脾臓へ運ばれた血液は、脾静脈によって脾臓から運び出され、より太い静脈である門脈を通じて肝臓へと運ばれる。
3つの役目
1 液の貯蔵庫
正常な脾臓には血液の成分である赤血球や血小板が予備として貯えられており、出血した時や運動などで酸素が少なくなった時に、この貯めていた血液が全身に送りだされます。犬では全身の血液の約30%が脾臓に貯えられています。
2 液の処理場
脾臓は血液にとって害のある細菌や異物などの侵入物、生体内の老化した赤血球や白血球、老廃物、古くなった細胞、さらに病的な赤血球などを処理する役目があります。また、それと同時に処理した血液の中から血液を造るのに必要な材料だけを再度取り込み、必要な時に供給もしています。
3 免疫系に大きく関わりをもつ
脾臓は免疫系における最大の臓器で、リンパ球を作る場所があります。リンパ球は血液中に進入した細菌や異物を自らの中に取り込んだり、それらに対する抗体を作る働きがあり、健康を維持するためにとても重要な防衛機能を持っていてそのリンパ球を作る脾臓は免疫に大きく関与しているということになる。
参考文献 求心製薬株式会社
     メディカルタウン
 
 

 

内臓の役割 消化器系の機能と特性

内臓とは体内にある臓器の総称で、臓器とも呼ばれています。

臓器は機能ごとに「消化器系」「循環器系」「呼吸器系」「泌尿器系」「生殖器系」「内分泌器系」 「感覚器系」「神経系」「運動器系(骨、関節、靭帯、筋肉)」に分類されています。

消化器系

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消化器系は食道、胃、小腸、大腸などの中(内腔)が空洞になっている臓器(消化管といいます)と肝臓、膵臓などのように中身が詰まっている実質臓器(消化器といいます)からできています。
言うまでもなく,中空の臓器はその中を食べ物が通ります。そして、実質臓器は食べ物を消化吸収するために必要な消化酵素を含む消化液をだして(分泌という)います。消化液は管を通して腸に送られます。さらに、腸で消化され吸収された栄養素は血管(門脈)に入り、全身に送られ,直ちに使われるか、または肝臓に蓄えられます。


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消化は先ず口の中の唾液腺から始まる
ものを口に入れると歯でかみ砕き、唾液と混ぜ合わせ消化が始まる。

唾液の役割は炭水化物を最初に分解することです。そして、さらに大事なことは唾液の中には消毒薬(リゾチーム、IgAなど)が含まれていることです。

4,ものを飲み込む仕組み(嚥下・えんげ)
ものを食べて飲み込むことは極めて大事なことです。しかし、大変微妙な仕組みで成り立っているのです。すなわち、ものを飲み込むことと空気を吸ってはくという呼吸との関係が同じところで行われているからです。

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ものを飲み込む,嚥下と言いますが,ことと呼吸は喉頭蓋というところで微妙に調整されています。呼吸をする時は喉頭蓋が開いて→気道(気管)へ、そして、ものを飲み込む時は喉頭蓋が閉まって→食道へ運ばれます。上手くいかないと食物が気道→肺に入って嚥下性肺炎を起こします。寝たきりのお年寄りがこの状態になるケースが多い。

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胃について

胃は大きなソラマメのような形をした中空の器官で、噴門部、胃体部、幽門部という3つの部分で構成されています。食道を通ってきた飲食物は、輪状の下部食道括約筋を通過して胃に入ります。

胃の上部は食べものを一時的に収容する場所で、食べものが入ってくると、噴門部と胃体部が弛緩(しかん)して容積が大きくなります。一方、胃の下部、つまり幽門部はリズミカルに収縮して、食べものを胃酸や酵素(胃液)と混合させたり、消化しやすいように小さく粉砕したりします。胃の内面を覆っている細胞は、3種類の重要な消化液成分を分泌します。すなわち、(1)粘液、(2)塩酸、(3)ペプシン(タンパク質を分解する酵素)の前駆体です。(1)粘液は、胃の細胞が塩酸と酵素で損傷しないように胃の内面を保護しています。ヘリコバクター‐ピロリ(H.ピロリ)の感染やアスピリンの服用などによってこの粘液層が損なわれると、胃が損傷を受けて胃潰瘍(いかいよう)の原因となる。

(2)塩酸は、ペプシンがタンパク質を分解するのに必要な強い酸性状態をつくります。また、胃の中が強酸性であることは、食べものと一緒に侵入したさまざまな細菌を殺して感染を防ぐ効果があります。胃酸の分泌は、胃に送られる神経刺激、ガストリン(胃から放出されるホルモン)、ヒスタミン(胃から放出される化学物質)に刺激されて起こります。(3)ペプシンは、タンパク質の1種で肉の主な成分であるコラーゲンを消化する、唯一の酵素。

すい臓について

膵臓は2種類の組織で構成されている臓器。1つは消化酵素を産生する腺房組織、もう1つはホルモンを産生する膵島組織。膵臓が産生する消化酵素は十二指腸へ、ホルモンは血液中へと分泌されます。

アミラーゼ、リパーゼ、トリプシンなどの消化酵素は腺房組織の細胞から分泌され、細い管を通って膵管に流れこみ、膵管は総胆管と合流。合流点はすぐ十二指腸へとつながっていて、この十二指腸への開口部にはオディ括約筋と呼ばれる輪状の筋肉があります。各種の酵素は膵臓で不活性の状態で分泌され、消化管に到達してから活性化されます。アミラーゼは炭水化物を消化し、リパーゼは脂肪を、トリプシンはタンパク質を消化。膵臓はまた、大量の炭酸水素ナトリウムを分泌して、胃から流れてくる胃酸を中和することで十二指腸粘膜を保護している。

膵臓では3種類のホルモンを産生。糖(ブドウ糖)を血液中から細胞に移動させて血糖値を下げるインスリン、肝臓に蓄えられている糖を血液中に放出させて血糖値を上げるグルカゴン、インスリンとグルカゴンの分泌を抑制するソマトスタチン。

肝臓について

肝臓は大きな臓器で、たくさんの機能を果たしています。そのうちいくつかの機能が消化に関係しています。

食品中の栄養素は小腸壁で吸収されて、小腸壁に豊富に存在する微細な血管(毛細血管)に入る。毛細血管は静脈に集まり静脈はさらに大きな静脈に集まり、最終的には門脈として肝臓に入る。門脈は肝臓内で小さな血管に分かれ、流れこんでくる血液を処理。

肝臓に入ってきた血液は2通りの方法で処理され小腸で吸収された細菌やその他の異物を除去。小腸で吸収された栄養は体内で利用できるようさらに分解される。肝臓はこれらの処理を高速でこなして、栄養豊富な血液を全身に送っている。

肝臓は、体内のコレステロールのおよそ半量を産生。残りの半量は食べものから摂取される。肝臓でつくられるコレステロールのおよそ80%が胆汁の産生に使われる。肝臓から分泌された胆汁は、必要になるまで胆嚢で貯蔵される。

胆嚢と胆道について

臓には左肝管と右肝管という管があり、胆汁はこの管を通って外に流れ出ます。左肝管と右肝管は合流して総肝管となり、さらに、胆嚢から発した胆嚢管と合流して総胆管となる。総胆管は、ちょうど膵管がオディ括約筋を通過して十二指腸に流れこむ場所で膵管と合流。

食事中以外は、胆汁は胆嚢に貯蔵されていて、わずかな量しか小腸に流れこみません。食べものが十二指腸に入ると、それが引き金になって、胆嚢の収縮を指示する一連のホルモンと神経の刺激反射が起こりその結果、胆汁が十二指腸に流れこんで食べものと混ざり合います。

胆汁には2つの重要な機能があります。1つは脂質の消化と吸収を助ける機能で、もう1つは不要になった老廃物、特に破壊された赤血球のヘモグロビンと過剰なコレステロールを体外へ排泄する機能。具体的には、胆汁は以下のような作用にかかわっている。

  • 胆汁に含まれる胆汁酸塩は、コレステロール、脂質、脂溶性ビタミンの溶解性を高め、吸収しやすくする。
  • 胆汁酸塩は、大腸の内容物が通過しやすいように大腸で水分の分泌を促す。
  • 破壊された赤血球の老廃物であるビリルビン(胆汁の主な色素)は、胆汁中へと排泄される(便が緑色から褐色をしているのは、このビリルビンによるもの)。
  • 薬などが代謝された後にできる物質(代謝物)は胆汁中へと排出され、その後体外へ排泄される。
  • 消化吸収で重要な役割を果たすさまざまなタンパク質が胆汁中へと分泌される。

 

胆汁酸塩は小腸の最後部で回収され、肝臓で再処理されて胆汁中に再分泌されます。この胆汁酸塩の再循環は腸肝循環と呼ばれ、体内の胆汁酸塩は1日に約10〜12回循環している。胆汁が腸を通過するとき、ごく一部は大腸に到達して、常在細菌によりさまざまな成分に分解され、そのうち一部は再吸収され、残りは便とともに排泄される。

 

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小腸について

食べものは胃から十二指腸へと送られます。十二指腸とは小腸の最初の部分です。食べものは、幽門括約筋でできている幽門を通って、小腸が消化できるよう少しずつ十二指腸に送られます。食べものがたまっているときには、十二指腸は食べものを送らないように胃に合図を送ります。

十二指腸には、膵臓から分泌される膵酵素と、肝臓と胆嚢から分泌される胆汁が、オディ括約筋と呼ばれる開口部を通って流れこみます。この2種類の消化液は消化と吸収を助ける重要な働きをしています。ぜん動も、食べものをもみ動かして分泌液と混合させることによって消化吸収を促進します。

十二指腸の始まりから約5〜8センチメートルの部分は内面がなめらかですが、それより先の内面には輪状ひだや小さな突起(絨毛[じゅうもう])、さらに小さな突起(微絨毛)があります。この絨毛と微絨毛によって内面の表面積が大きくなっているため、十二指腸はより多くの栄養素を吸収できるのです。

十二指腸より先の小腸の部分は、空腸と回腸と呼ばれます。この2つの部分は、主に脂質やその他の栄養素の吸収を行っています。空腸と回腸は内容物をもみ動かす働きがあり、また輪状ひだ、絨毛、微絨毛によって内側の表面積が広くなっています。このことは栄養素の吸収を容易にしています。小腸壁には血管が豊富にあり、門脈を通して栄養を肝臓に運んでいます。小腸壁は、小腸の内容物をなめらかにするための粘液と、消化された食物片を溶解するための水分を分泌します。タンパク質、糖質、脂質を消化する酵素も少量分泌されます。

小腸の内容物の硬さは、小腸を通過するにつれて変化していきます。十二指腸では、膵臓の酵素と胆汁で薄められて、強い酸である胃酸が弱められます。続いて小腸下部を通過するとき、水分、粘液、胆汁、膵臓の酵素と混合されて水っぽい状態になります。最終的には、栄養の大部分と水分が小腸で吸収され、内容物は約1リットルの水分を含んだ状態で大腸へと送られます。

 

大腸について

大腸は盲腸、上行結腸(右側)、横行結腸、下行結腸(左側)、そして直腸につながるS状結腸で構成されています。盲腸は上行結腸の始まりの部分で、小腸が大腸に移行する所です。盲腸からは虫垂が突き出ています。虫垂は指のような形をした小さな管状の器官ですが、特に機能はないと考えられています。大腸は粘液を分泌します。そして、便から水分を吸収する役目を果たしています。

腸の内容物は大腸に到達するときには液状になっていますが、通常は直腸に達するころには固形になり、便となります。大腸にはさまざまな細菌が生息していて、腸の内容物のいくつかの成分をさらに分解します。この分解過程でガスが発生します。大腸の細菌類は、血液凝固に必要なビタミンKなど重要な物質も産生しています。この細菌類は大腸が正常に機能する上で必要なものです。ある種の病気や抗生物質によって細菌類のバランスが崩れてしまうと、刺激が生じて粘液と水分の分泌が高まり、下痢が起こります。

直腸と肛門について

直腸は大腸の終わりのS状結腸に続く部分で、最後は肛門へと続いています。普通、便は下行結腸にとどまっているため、直腸は空になっています。下行結腸でいっぱいになった便が直腸に下りてくると便意が起こります(排便)。成人や年長児はトイレに入るまで便意をこらえることができますが、幼児や年少児は肛門の筋肉を調節する機能が発達していないため、排便を遅らせることができません。

肛門は消化管の最後に位置する開口部で、体から便を排泄する所です。肛門は、腸の組織と皮膚などの体表組織とでできていて、肛門を覆っている皮膚は体の外側の皮膚とつながっています。肛門には輪状の筋肉(肛門括約筋)があります。排便のとき以外は、肛門括約筋が収縮しているため、肛門は閉じています。

参考文献 食べ物を消化吸収する胃と腸の話

消化器系の仕組みについてより引用

 

サイトカイン

w06adipocytokineサイトカインは原因不明疾患、難病の事について調べていると良く出てくる用語であり、病気の原因の鍵を握っているといっても良い位、重要な要素である。

 

サイトカインとは
サイトカインは細胞が産生する微量生理活性タンパク質の総称である。そのため、サイトカインという物質そのものは存在しない。サイトカインは細胞同士のコミュニケーションを司り、細胞の増殖・分化・機能発現に関わっている。

 

細胞からサイトカインが産生され、標的細胞の受容体に結合し、標的細胞の作用を変えるのである。

サイトカインの特徴として、次のようなものがある。

・低分子タンパク質である。(分子量8万以下、多くは3万以下)
・多くは糖鎖をもつ。
・細胞表面に存在する受容体に結合することで、機能を発現させる。
・通常、オークリンまたはパラクリン作用によって作用する。
・一つのサイトカインが、いくつもの異なる作用(生物活性)をもつ。

 

サイトカインによる情報伝達
サイトカインはタンパク質なので、細胞膜を通過することができない。そのため、サイトカインは細胞膜の受容体に結合することで効果を発揮する。

 

ほとんどのサイトカインの受容体は、細胞内に酵素活性をもたない。つまり、受容体自身に酵素活性がないのである。

 

そのため、細胞内に酵素を結合させることで細胞内にシグナルを送る。この結合させられている酵素をJAK型チロシンキナーゼという。受容体にサイトカインが結合し、チロシンキナーゼが活性化することで細胞内に情報を伝達する。

 

JAKとは英語でjanus kinase(ヤヌス・キナーゼ)と書く。ヤヌスとはローマ神話の前後二つの顔をもつ門番のことである。JAK型チロシンキナーゼは結合している受容体のリン酸化と下流の分子のリン酸化の二つの役割をする。このことから、ヤヌスキナーゼと呼ばれる。

 

チロシンキナーゼドメインには活性化ループがあり、このループが活性中心をふさいでいる。チロシンキナーゼが活性化すると活性化ループの構造が変わり、チロシンキナーゼとしての活性を示す。

ただし、チロシンキナーゼ1分子だけでは活性化しにくい。つまり、活性化には二量体を形成する必要がある。

受容体にサイトカインが結合すると、チロシンキナーゼがお互いに結合し二量体化する。その後、お互いをリン酸化することで活性化する。

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活性化ループにはある程度の「ゆらぎ」があり、二量体化によってリン酸化される確率が高まる。1分子だけではリン酸化される確率が低い。

チロシンキナーゼが活性化すると、結合している受容体をリン酸化する。受容体がリン酸化されると、種々の情報伝達物質を呼び込む。このとき呼び込む情報伝達物質にSTATがある。なお、ほとんどのサイトカインがJAK/STAT経路によるものである。

チロシンキナーゼによって、情報伝達物質であるSTATがリン酸化され、STATは二量体を形成する。これが転写因子として核へ移行する。

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サイトカインによるヘルパーT細胞、B細胞の分化
ヘルパーT細胞にはTh1細胞Th2細胞の二種類があり、Th1細胞は細胞性免疫に関わっており、Th2細胞は体液性免疫に関わっている。

 

Th1細胞、Th2細胞はもともとナイーブTh細胞から分化したものである。ナイーブTh細胞がTh1細胞に分化するかTh2細胞に分化するかは、どの種類のサイトカインが作用するかによって決まる。

 

ナイーブTh細胞をTh1細胞に分化させるサイトカインはIL-12(インターロイキン-12)であり、Th2細胞に分化させるサイトカインはIL-4(インターロイキン-4)である。IL-12はマクロファージなどから産生され、IL-4は肥満細胞(マスト細胞)や活性化したTh2細胞から産生される。

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Th1細胞はIL-2,IFN-γなどのサイトカインを産生し、マクロファージの活性化やキラーT細胞の誘導などを行う。Th2細胞はIL-4,IL-5,IL-10などのサイトカインを産生し、B細胞の分化させ抗体産生細胞への誘導などを行う。

また、Th1細胞から産生されるIFN-γはTh2細胞への分化を抑制し、Th2細胞から産生されるIL-10はTh1細胞への分化を抑制している。

造血に関するサイトカイン
造血に関するサイトカインにエリスロポエチン(EPO)がある。エリスロポエチンは主に腎で産生され、赤芽球前駆細胞に働いて赤血球への分化・増殖を促す働きをする。

 

エリスロポエチンを健常人に投与すると、赤血球の数が増加する。そのため、エリスロポエチンはドーピングの対象となっている。

 

なお、長距離マラソン選手が高地トレーニングするのはエリスロポエチン産生亢進によって、赤血球数を上げるという目的がある。

 

臨床応用されているサイトカイン

臨床応用されているサイトカインには、次のようなものがある。

医薬品 使用する疾患
エリスロポエチン(EPO) 腎性貧血
顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF) 顆粒球減少症
顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF) マクロファージ・顆粒球減少症
塩基性繊維芽細胞増殖因子(bFGF) やけどなど
インスリン様増殖因子(IGF-1) 成長ホルモン抵抗性による成長障害

ケモカイン
ケモカインはマクロファージ、内皮細胞、T細胞などから産生され、白血球を遊走させる働きをするサイトカインである。ケモカイン受容体はGタンパク質共役型であり、7回膜貫通型である。

役に立つ薬の情報~専門薬学より引用

 

 

 

【リンホカイン】より
…おもなものにマクロファージ遊走阻止因子macrophage(migration)inhibitory factor(MIFと略記),白血球遊走阻止因子leucocyte inhibitory factor(LIFと略記),リンパ球の分裂を促進するマイトジェン因子mitogenic factor(MFと略記),リンホトキシンlymphotoxinなどがあり,インターフェロンをも含めることがある。なお,近年では広義にマクロファージが産生するモノカインmonokine(インターロイキンinterleukin‐1ともいう)や非リンパ球が産生するサイトカインcytokineなどをも含める場合が多い。免疫

ホメオスタシス(生体恒常性)について

こうじょうせい【恒常性】

生体がさまざまな環境の変化に対応して,内部状態を一定に保って生存を維持する現象。また,その状態。血液の性状の一定性や体温調節などがその例。動物では主に神経やホルモンによって行われる。ホメオスタシス。

 

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生命を維持するために、視床下部が自律神経に指令を出し、交感神経と副交感神経とを絶妙なバランスで動かしていることは、もう説明するまでもないでしょう。外気の温度が上下しても体温が一定に保たれるのは、自律神経が末端までの各神経系を調整して、つねにからだを一定の状態に維持しょうとするからです。この一定の状態を維持する機能を「ホメオスタシス」といいます。

 

ホルモンの分泌と視床下部と密接な関係

ホメオスタシスには、自律神経系によるホルモンによる体液性の調整があります。このホルモンの分泌もまた、自律神経をつかさどる視床下部と密接な関係にあります。ホルモンは視床下部のすぐ下にある脳下垂体というところから分泌されていて、分泌を命じたり、分泌量の増減を調整したりするのが視床下部の役目。

 

脳下垂体は、視床下部の指令に基づいて成長ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、乳腺刺激ホルモン、副腎皮質刺激ホルモン、性腺刺激ホルモンなどを分泌します。このとき、視床下部は一方的に脳下垂体に指令を出しているのではなく、ホルモンの分泌によって、逆に影響を受けることもあるのです。

 

そのため、ホルモン分泌に異常が生じると、視床下部の変調を招き、自律神経を乱れさせる原因になってしまいます。

 

神経性の調整とともに、自律神経失調症が女性に多いのは、毎月の排卵や月経、妊娠、出産、更年期、閉経という性周期がホルモンの作用と密接に関係しているのが理由です。また、精神的な悩みやショックにより視床下部が正常に機能しないと、ホルモン分泌にも影響するので月経のリズムが狂うのです。

免疫系、ホルモン系、自律神経系のいずれかのバランスが崩れると総崩れします。

ですが、3つの乱れた機能のうち1つでも整えるようにすると、恒常性によって他の乱れていたものも正常化します。

例えばホルモン分泌が悪くなっている状態では免疫機能は弱まり、自律神経系も乱れますが、ホルモン分泌を促す、副腎などを刺激してあげると分泌が弱まっているホルモンは正常な機能を取り戻し、同時に免疫機能も高まり自律神経系の乱れもおさまるというわけです。

 

不調の症状を抑えたりするのではなく、弱まっている機能を刺激してあげて血流を促してあげたり自律神経系の働き過ぎている場所を抑えるなどの処置を施すと自然に身体は治癒していきます。

 

 

 

 

自律神経系の機能

自律神経は意神経系である体性神経系と対照して、不随意である「自律神経系」は循環、呼吸、消化、発汗・体温調節、内分泌機能、生殖機能、および代謝のような不随意な機能を制御する。自律神経系はホルモンによる調節機構である内分泌系と協調しながら、種々の生理的パラメータを調節しホメオスタシスの維持に貢献している。近年では、自律神経系、内分泌系に免疫系を加え「ホメオスタシスの三角形」として扱われることもあり、古典的な生理学、神経学としての自律神経学のみならず、学際領域のひとつである神経免疫学、精神神経免疫学における研究もなされている。

イメージ的には

kenko_20110914このような感じで交感神経が優位な時は副交感神経が静まり、副交感神経が優位な時は交感神経が静まるといった、正反対の性質と働きを持って、人の生命維持装置として日々活動を続けている。

 

 

そしてストレスによって反応しその周期にずれが生じてしまうのである。

極端な話をするともしも家が火事になったときは、眠くても目が覚めて必死に逃げるでしょう。いかなる時でも瞬時にその装置が切り替わるからです。

生活の背景によって交感神経が優位になる時間の多い人と副交感神経が優位になる時間の多い人が分かれたりもする。

それは人々が持つ心によっても変化する。

脳がどういう風に捉えるかによって交感神経が優位か副交感神経が優位かが決まる。

 

そしてそのバランスは非常に重要であり、どちらも同じくらいのバランスでないといけない。

 

現代はストレス社会で体調を崩される方が急増してきている。

その背景は多くのストレスである。

自律神経は自分の意思とは無関係で動くためにストレスコントロールは非常に重要となってくる。

 

交感神経と副交感神経の働きを見てみましょう。

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上記の表からもお分かりの通りまったく逆の働きをしています。

これだけの働きを1秒も休まずに生命維持活動をしているのです。

多くの不定愁訴はこのような背景があります。

ですから自律神経の働きを正常にするように改善をすれば多くの辛さから解放できるのは言うまでもありませんが、決して薬とは縁を切ってください。

症状に対しての対処療法でしかなく、身体全体の機能が乱れてしまい、自然治癒が出来なくなるからです。

多くの場合はストレスからの筋肉の緊張による神経の圧迫や血行不良により機能が低下しているものが殆どです。

そこを見極められれば免疫力も上がりますし、細胞の入れ替わり(新陳代謝)ホルモンバランスもスムーズに行われるので自然治癒力に任せましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上記の表からも

 

神経系の構成と大脳

目次

# 01 神経系の構成(1) 

# 02 神経系の構成(2) 

03-1 表皮から脳・脊髄までの解剖 

# 03-2 脳脊髄膜(髄膜)

# 04 脳室系と脳脊髄液の循環と吸収 

#05-1 神経細胞と神経膠細胞

#05-2 神経組織

#06 脳の特殊性 

# 07 大脳

# 08 大脳基底核

#09-1 大脳皮質の機能局在

参考文献 脳神経外科 小林クリニックより引用

 

 

 

神経系の構成1

中枢神経系: 脳
脊髄

末梢神経系: 脳神経
脊髄神経
自律神経系

脳脊髄神経系(動物神経系): 脳
脊髄
脳神経
脊髄神経

自律神経系 (植物神経系): 交感神経
副交感神経

 

 

 

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神経系の構成2

 

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03-1 表皮から脳・脊髄までの解剖 

1)頭皮
2)帽状腱膜
3)筋肉
4)頭蓋骨ー骨膜、板間層、板間静脈、導出静脈
5)硬膜ー静脈洞、大脳鎌、小脳鎌、小脳テント
6)クモ膜ークモ膜下腔、クモ膜小柱
7)軟膜
8)脳

1)背中の皮膚
2)筋肉、靭帯
3)脊椎(脊柱管)ー骨膜
4)硬膜ー硬膜外腔
5)クモ膜ークモ膜下腔
6)軟膜
7)脊髄

03-2 脳脊髄膜(髄膜) 

脳、脊髄を包んでいる結合組織性の膜。
脳、脊髄は頭蓋腔、脊柱管に守られている。

硬膜、クモ膜、軟膜(柔膜)の3つがある。

1)硬膜
内外の2葉からなるが、内葉が本来の硬膜で、外葉は脊柱管や頭蓋腔の内面の骨膜である。

脳硬膜:この2葉が分かれて静脈洞を形成する部分があるが、ほとんどは固く癒着して1枚の膜になっている。大脳縦裂に入り込んで、左右の大脳半球を分ける大脳鎌、大脳半球と小脳との間に入り込む小脳テント、左右の小脳半球の間に入る小脳鎌等も形成する。

脊髄硬膜:内葉と外葉の間に脂肪組織や静脈叢があり、分れているので、脊髄硬膜は内葉のみを指す。

2)クモ膜
硬膜の内側にある薄い膜で、脳や脊髄を全体的に覆う。軟膜との間はクモ膜下腔と呼ばれ脳脊髄液が潅流している。クモ膜と軟膜はクモ膜小柱で結合している。
硬膜静脈洞内に多数のクモ膜顆粒という突起を出し、脳脊髄液がここを通じて静脈洞内に排出される。

3)軟膜
脳溝の中に入り込んで脳の表面に密着している。血管に富んだきわめて薄い膜で、脳室内にも拡がって、脳室壁の一部も構成し、脈絡叢をつくる。

# 04 脳室系と脳脊髄液の循環と吸収 

1)脳脊髄液の産生

脈絡叢で産生される。1日に400~500ml産生される。脳脊髄液の総量は
平均130~150mlなので、1日数回入れ替わる。
性状は水様透明で、ごくわずかの細胞、タンパク質、糖を含む。
脈絡叢は側脳室、第3脳室、第4脳室にある。

2)脳脊髄液の循環

側脳室(両側にある)→モンロー孔(脳室間孔)→第3脳室→中脳水道
→第4脳室→脊髄中心管の経路をとるが、ほとんどの脳脊髄液は
第4脳室から第4脳室外側口(ルシュカ孔;左右1対)と第4脳室正中口(マジャンディ孔;1個)を通ってクモ膜下腔に流れる。

3)脳脊髄液の吸収

クモ膜下腔を流れた脳脊髄液はクモ膜顆粒を介して硬膜静脈洞に
吸収され、静脈内を還流して心臓に達する。

4)脳脊髄液の役割

(1) 脳の保護作用(脳の比重1.040,髄液の比重1.007)
(2) 一定の化学的な環境を作っている
(3) リンパ組織としての役割
(4) 脳内輸送

5)病的診断

頭蓋内圧の測定(正常は側臥位で70~120mmH2O)
出血;とくにクモ膜下出血、炎症、腫瘍、変性疾患の診断

 

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#05-1 神経細胞と神経膠細胞
神経系を構成する主な細胞は神経細胞と神経膠細胞である。
1)神経細胞(ニューロン)
神経細胞は細胞体、樹状突起、軸索、神経終末の4つに分けられる。
大半の神経細胞は多数の樹状突起を有する。軸策は1本である。
細胞体や樹状突起の形状や大きさ、軸索の長さは細胞によって異なる。
細胞体と樹状突起には多数の神経終末がシナプス結合しており、神経細胞は
ここで入力を受ける。神経終末からは伝達物質が放出される。
1個の神経細胞の表面には数千個のシナプスが作られる。すなわち、
1個の神経細胞は数千個の神経細胞からの興奮を受け入れる。
軸索を神経線維といい、周囲は多量の脂質を含む髄鞘(ミエリン鞘)に被覆されている。
2)神経膠細胞(グリア)
脳の中には神経細胞の約9倍のグリア(glia)が存在し、神経細胞の周囲を取り囲む。
a) 星状膠細胞(astrocyte)
神経細胞体や樹状突起あるいは軸索を取り囲み、終足(end foot)で毛細血管壁
に接して神経細胞と血液の間の物質交換を仲介し、過剰の細胞外の伝達物質
などを取り込む。種々の栄養因子を分泌する。脳に損傷が加われば瘢痕を形成
して修復する。
b) 乏突起膠細胞(oligodendrocyte) シュワン細胞(Schwann細胞)
中枢神経系で複数の突起を軸索に巻き付け複数の髄鞘を形成し、跳躍伝導に
より活動電位が軸索を伝わる速度(伝導速度)を飛躍的に高める。
末梢神経系ではシュワン細胞が髄鞘を形成する。
c) 小膠細胞(microglia)
脳に損傷が加わると細胞の破片を貪食し、死に至る神経細胞の除去に当たる。
d) 上衣細胞(ependymal cell)
脳室と脊髄中心管の表面を覆う細胞で神経上皮細胞が分化したもの。

#05-2 神経組織
神経組織の主要成分は
1) 神経細胞(Neuron、ニューロン)
2) 神経膠細胞(#05-1参照)
3) 血管・血液
4) 脳脊髄液

#06 脳の特殊性 

a) 脳の重量は1,200~1,400grで体重の2~2,5%しかないが、全身の血液量の
15%が脳を循環する。成人の脳血流量は750ml/分である。

b) 脳を循環する血液は左右の総頸動脈と椎骨動脈から供給される。
総頸動脈は内頸動脈と外頸動脈に分岐する。内頸動脈は前大脳動脈と
中大脳動脈に分岐し、大脳の大部分を循環する。外頸動脈は通常、脳循環には
関係しなが、病的状態では側副循環として脳循環に関与する。
椎骨動脈は合流して1本の脳底動脈になる。椎骨動脈や脳底動脈は脳幹、小脳
大脳の一部を循環する。脳底動脈はその終末で2本の後大脳動脈に分岐する。
内頸動脈と後大脳動脈は後交通動脈で連絡され(前後の連絡)、前大脳動脈は
前交通動脈で左右が連絡する(左右の連絡)。この前後左右の連絡網を脳底
動脈輪(ウイリス脳底動脈輪)といい、病的状態での側副循環となる。このように
脳の血管には側副循環網が発達している。(下図あり)

c) 脳血管には自動調節能があり、脳全体の血流量はほぼ一定に保たれている。
小動脈壁平滑筋に分布している自律神経の働きによる。

d) 脳の酸素消費量は全身の20~25%である。45~50ml/100g/分。

e) 脳の栄養源(脳細胞の活動エネルギー源)はブドウ糖だけであり、全身の25%を
消費する。脳はブドウ糖を利用するのにインスリンを必要としない。

f) 血液脳関門があり異物の侵入を防いでいる。神経細胞の外部環境を一定に
保っている。

g) 脳は硬い頭蓋骨に囲まれているので外傷から防備されているが、逆に脳に
病的状態が発生すると、脳には浮腫(むくみ)が発生して頭蓋内圧(脳圧)が
亢進する。頭蓋内圧の亢進は脳血流の低下を招いたり、脳ヘルニアを起こしたり
して死亡の原因となる。

h) 脳そのものは痛みを感じない。

i) 生命の維持中枢であり、高次精神機能を司る。運動・知覚・自律神経系、
および内分泌系の中枢である。

 

脳への血液供給
総頸動脈椎骨動脈

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# 07 大脳
a) 終脳(大脳半球)
大脳縦裂により左右の大脳半球に分かれる。大脳縦裂の底に脳梁があり、左右の
大脳半球を連絡する白質板である。脳梁の下方には脳弓がある。
灰白質(皮質)と白質(髄質)に区別される。灰白質(皮質)には神経細胞が多く
含まれるので、灰色をしている。皮質が外側表面であり、内側が白質である。
白質内に神経細胞の集合体である灰白質があり、これが大脳基底核である。

 

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大脳皮質の組織構造:大脳皮質の厚さは部位によりさまざまであり、視覚野における
1.5mmから中心前回(運動野)の4.5~5mmまでさまざまな厚さを示す。
基本的には6層構造である。
1)分子層 2)外顆粒層 3)外錐体層 4)内顆粒層 5)内錐体層 6)外形細胞層

 

b) 間脳

間脳は脳幹と終脳の間に位置する。4つの構造物より構成される。

1視床       第3脳室の両側にあり、多数の神経核よりなる。
2視床上部    松果体と手綱からなる。
3腹側視床   腹側視床核、視床下核、不確帯からなる。
4視床下部   第3脳室底、乳頭体、漏斗、神経下垂体、視交叉、視索からなる。

それぞれの機能は

1視床       感覚情報の中継、運動機能調節の補助

2視床上部   概日リズムの調整、嗅覚系と脳幹の連絡
3腹側視床   感覚情報の中継、運動の調整。障害されるとヘミバリスムが生じる。
4視床下部   生命維持に必要な、呼吸、循環、水分バランス、体温調節、栄養摂取
などを司っており、自律神経系を規制する最高位の中枢である。
視床下部ー下垂体経路を介して内分泌活動に影響する。
生体の恒常性すなわちホメオスターシスの維持に役立っている。

辺縁系      行動的、情動的な表現を行うための解剖学的な領域とみなされる。
それらの表現は自律神経系から視床下部を介して外界に現される。

 

大脳基底核は終脳白質内に存在する機能的に関連のある核群を含む。

a) 構成:尾状核、被殻、淡蒼球がある。前障と扁桃体も含まれる。
尾状核と被殻を合わせて線条体と呼ぶ。被殻と淡蒼球を合わせてレンズ核と呼ぶ。
大脳基底核と機能的に密接に関連がある核としては、中脳にある黒質と赤核、
間脳に属する腹側視床核がある。

b) 機能:感情表現を含めた多くの運動過程に関与しており、さらに知覚系や運動系からの
インパルスの統合過程、認識過程にも関与している。運動前野、運動野、補助運動野
へ影響を与えることにより、間接的に運動機能を発揮している。
最も主たる機能は、運動の開始とこれの促進作用であり、同時に運動の遂行が
円滑に行われることを妨げる望ましくない、あるいは不随意的な動作を抑制する
ことである。
また、大脳皮質で形成された運動プログラムを調節するように働いている。

c) 機能が消失した時の典型的な神経脱落症状

1 寡動                    運動の減少
2 過運動、舞踏病、アテトーゼ、バリスム  運動の過剰
3 ジストニア                   筋緊張の異常

d) 大脳基底核が障害された場合の症候群

1 パーキンソン病
2 Huntington 舞踏病
3 バリスムとジストニア
4 Wilson 病

#09-1 大脳皮質の機能局在

大脳皮質は1次性皮質領域といろいろな形の連合領域に分類することが出来る。
1次性皮質領域には知覚皮質領域と運動皮質領域がある。
1次性皮質領域はそれぞれの知覚刺激をそのまま、なんら加工しない形で意識レベルに
伝える。連合領域(連合野)においてこれらの情報を識別して行動を起こすことになる
連合野は感覚野(知覚野)、運動野を除いた部分で、高次精神活動の総合中枢であ
る。連合野は皮質全体の80%を占める。

1)ブロードマンの大脳皮質地図

知覚領域(感覚野)と運動領域(運動野)がブロードマンの領野区分とほぼ一致するので、
ブロードマンの大脳皮質地図は、今でも世界中で使われている。ただし、番号をつけられた。
それぞれの場所がどんな機能を持っているかはまだ完全にはわかっていないし、
特に連合野では、機能区分がブロードマンの領野と一致しないことが知られている。
人間の脳につけた番号は、1番から52番まで。12番から16番までと48番から51番までは
欠番である。これらの番号は、猿や他の哺乳動物の脳について使われている。
人間だけに使った番号は44,45,46,47番である。

2)感覚野
連合野
1次性体性知覚皮質領域(1次性体性知覚野) :第3,2,1野  頭頂葉 → 第5,7野
1次性視覚皮質領域(1次性視覚野)       :第17 野   後頭葉 → 第18,19野
1次性聴覚皮質領域(1次性聴覚野)       :第41 野   側頭葉 → 第22,42野
1次性味覚皮質領域(1次性味覚野)       :第43 野   前頭葉

3)運動野

1次性体性運動皮質(中心前回)   :第4野  →  随意運動路(錐体路)
運動野前域                :第6,8野 錐体外路系の皮質中枢である

4)連合野

言語中枢     :運動性(ブローカー)  前頭葉の第44,45野
:感覚性(ウェルニッケ)  側頭葉の第22野

優位半球の頭頂葉(第39,40野) :失語、失認、失行、失計算等

2次性感覚野             :第5,7野 第18,19野 第22,42野

# 09-2 大脳白質     

左右の大脳半球には多数の皮質下白質が含まれており、この白質は神経細胞の
有髄線維と神経膠細胞(特に乏突起神経膠細胞;オリゴデンドロサイト)から成り立つ。
白質は皮質、側脳室、線条体(尾状核と被殻;大脳基底核)により囲まれている。

神経線維は次の3つに分類される。この神経線維は神経細胞と神経細胞を連絡
するので、これらの道すじを伝導路という。

1) 投射線維(投射神経路) 別掲あり

中枢神経系におけるお互いに遠く離れた構造物同士を、長い距離を走行しながら
結びつけている。
遠心性線維:皮質から出て内包へ向かう。運動系(錐体路系)および錐体外路系。
求心性線維:視床から出て広い範囲の皮質に終わっている。

体性感覚路、視覚路、聴覚路、味覚路、錐体路、錐体外路等がある。

2) 連合線維(連合神経路)

同じ側の半球内にある近くの脳回や遠く離れている皮質部分を互いに結びつけている。
上縦束、弓状束、下縦束、鉤状束、帯状束などがある。

3) 交連線維(交連神経路)

左右の大脳半球の互いに対称な地点同士を結合している。
脳梁、前交連がある。

 

神経と各器官の繋がり

 

 

 

 

 

90D2928C82CC8D5C91A2907D89F0

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

脊椎(脊柱・背骨)は、頚椎(けいつい=首=7個)、胸椎(きょうつい=胸=12個)、腰椎(ようつい=腰=5個)、仙椎(せんつい=骨盤=5個
頚はC=Cervical(サービカル)
胸はT=Thoracic(スォーラシク)
腰はL=Lumbar(ランバー)
仙はS=Sacral(セイクラル)
尾はCo=Coccyx(コクシクス)

神経と各器官の繋がり

 

C1 脳 脳下垂体

C2 眼 鼻 耳、舌

C3 顔面、歯、顎、頬

C4 口、舌、唇、咽頭、横隔膜

C5 声帯、扁桃腺、甲状腺、咽頭

C6 頸部、上肢、肩、首、

C7 肩周囲の筋、甲状腺、ひじ、肩甲骨周囲の筋、上腕

 

Th1 指、手首、前腕部、器官

Th2 心臓、冠動脈、脇窩部、上腕の内側

Th3 胸前部、胸骨、肺、胸膜、気管支

Th4 肺、気管支、心臓、胆嚢、総胆管、胸部

Th5 胆嚢、総胆管、肝臓

Th6 肝臓、膵臓、胃

Th7 胃、十二指腸

Th8 脾臓 上腹部

Th9 副腎、下垂体前葉

Th10 腎臓、臍

Th11 尿管、尿道、腎臓

Th12 小腸 下腹部

 

L1 大腸、鼠蹊部

L2 生殖器、膀胱、虫垂、腹部、大腿の外側部

L3 子宮、膝、大腿前部、大腿、下腿の内側

L4 腰部の筋、大腿、下腿の後面

L5 臀部、下腿の外側面、足関節、臀部

 

S 脊柱、骨盤、股関節、臀部

 

CO 直腸、肛門部

 

おおまかな目安は

 

首を後屈させた時に横シワが入る部位が第四頚椎。

頚椎のなかで一番棘突起が大きく、首を前屈させると隆起がはっきり
する部位が第七頚椎。

肩甲骨の内縁の出っ張りを結んだ線上にあるのが第三胸椎。

肩甲骨の下角を結んだ線上にあるのが第七胸椎。

腸骨の上端と反対側の肩先を結んだ線上にあるのが第十一胸椎。

両腕を下げて両肘を結んだ線上にあるのが第十二胸椎。

左右の肋骨の最下端を結んだ線上にあるのが第二腰椎。