睡眠の重要性

なぜ、人は眠るのか

人をはじめとする動物はなぜ眠るのか?眠ることは無駄なことのように言われることもありますが、そんなことはありません。

 

脳と身体の疲労回復、特に大脳を休ませ修復するためには、睡眠というメンテナンスが必要不可欠なのです。

 

大きくは脳と身体の休息(大脳は意識がある間はフル稼働)、記憶の整理(レム睡眠時、体は休んでいますが脳は働いており、記憶の整理や定着を行っています)、ストレスの消去ホルモンの分泌(成長ホルモンなど)、成長ホルモン分泌による身体の修復、免疫機能の維持(血液を作りだし免疫力を高める。)、記憶や判断、情動など大脳で営む高次脳機能の休息などを行っています。

 

ノンレム睡眠とレム睡眠
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眠りにはノンレム睡眠とレム睡眠の2種類があります。

 

ノンレム睡眠のとき、人は深い寝息で眠ている状態。

 

睡眠の約8割がこのノンレム睡眠だと言われていてこの時、脳は活動を低下させ、休息している。
大脳の活動度が低いほど眠りが深いとされ熟睡状態。つまり深いノンレム睡眠の状態の時は多少の物音では目が覚めない。脈拍、血圧、呼吸は安定していて、生長ホルモンの分泌や免疫増強作用などが身体の中で働いている。
また、最近の研究では、深いノンレム睡眠が記憶の強化に重要な役割を果たしていると言われている。

 

多少睡眠時間が短くても、深いノンレム睡眠がとれていれば、脳は効率良く回復する。深いノンレム睡眠がとれることは、睡眠の質が良いと言える。

 

 

レム睡眠のとき、人は浅く早い呼吸をしていて眼球が活発に動いています。レムREMとは、Rapid Eye Movement の頭文字を取ったものです。睡眠中数の働きで筋肉の緊張がゆるみ、全身の力は抜けているが、脳は活発に動いていて、交感神経は緊張状態。
レム睡眠は、脳の記憶情報処理にも関わっていて、それが夢にもつながっていると考えられており、不可思議な夢を見るのはレム睡眠時だと言われる。
大人の場合、睡眠時間の2割強がレム睡眠に費やされていてその一方で、生まれたばかりの赤ちゃんの場合、睡眠時間のうち5割をレム睡眠が占め、成長と共にこの割合は減少傾向に。
このため、レム睡眠は、脳の発達にも重要な役割を果たしているのではないかとも考えられている。

 

脳をクールダウンさせるためのノンレム睡眠、脳を活性化させるためのレム睡眠。どちらも脳の活動に必要な役割を果たしています。睡眠時間を安易に短縮したり、眠りの深さを損なうような事をしていると、すっきり起きられなくなり、いずれは体の不調に繋がるのは言うまでもありません。
睡眠時間

人間に必要な睡眠時間はどのくらいか?
統計的に、日本人の平均睡眠時間は、7~8時間の人が約35%で最も多く、8~9時間が約25%、6~7時間が約20%だと言われている。

 

一日8時間説は統計の結果、8時間程度寝ている人が一番多かったということに過ぎず、言わばひとつの思い込みに過ぎない。

8時間寝るとスッキリして調子が良いという方は適正です。そうした人ばかりではないので必要とされる睡眠時間は個人差が非常に大きく、年齢、性別、季節、生活環境、職業などによって変わってくる。

 

5時間で十分な人もいますし、逆に10時間は寝なくては、という人もいます。

また、同じ人でも生活環境によって睡眠時間は変化する。
一般的に、11月から12月にかけて睡眠時間は少しずつ長くなり、真夏の7月、8月は一年でもっとも睡眠時間が短くなります。

太陽が出ている時間の長さが短いと、それだけ人間は眠る時間を増やす。この基本パターンは人類の歴史上おそらくずっと変わっていない。

歴史上の人物で、よく知られているようにナポレオンは一日3時間しか寝なかったと言われているが、一方でアインシュタインのように10時間の睡眠が必要だった人もいる。

つまり、人間に必要な睡眠時間は人それぞれであり、一律に○時間寝るのが正しい、といった明確な基準はない。

8時間必要な人が6時間しか寝ていないのならば、睡眠不足によって体調不良が続いているかもしれない。また、4時間で十分な人が6時間寝ていたら、睡眠時間を多くとりすぎていてかえって非効率かもしれない。

 

週ごとに睡眠時間を変えて実験してみるなどして、自分にとって無理のない睡眠時間はどのくらいなのか、正しく把握することが重要
目覚まし時計を使わずに自然に気持ちよく起きられて、心身ともに充実した生活を送れるのであれば、それがベストな睡眠時間だということになる。
一番簡単な方法は、起きる時間を一定にして、寝る時間を30分単位で変化させる。

日中に眠気を感じずに快適に過ごせたら、最適な睡眠時間といえる。

赤ちゃんは一日に16~20時間程度眠りますが、成長するにつれて少しずつ睡眠時間は短くなる。学校に行く年齢になると社会的な制約もできて昼寝をするわけにはいかないこともあり、昼に起きて夜眠るという睡眠パターンがだんだん身についてくる。
30代後半ぐらいから、年齢とともに睡眠時間は少しずつ減っていきます。老人が朝が早く、眠りが浅くなることはよく知られていますね。